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2026年6月

法人内

【人口減少に適応する】

市役所で行われた会議の中で、減り続けている江津市の人口をいかに横ばいにするかという話になりました。その中である委員さんが「人口減少を止めるための対策はもちろん大切ですが、人口が減っても住民が楽しく暮らすにはどうすればいいか、減少する人口にいかに適応していくかを考えることも重要ではないでしょうか」と発言されました。対策と適応の両方が必要だという視点は、とても大切なことだと感じながら聞いていました。

50歳以下の人口が年々少なくなっている現在の人口ピラミッドを見ると、今後も人口が増えないことは明らかです。子どもが大きく増える見込みがない中で、外国人を積極的に受け入れる流れも見えてこない現状では、各自治体が人口減少対策に取り組むにしても、おのずと限界があります。まずは現状を正しく受け止め、そのうえでどうするかを考えることが大切です。

今回の会議で、人口減少に適応するという考え方を教えてもらいました。現在20,000人いる江津市の人口が3割減の14,000人になると、例えば2,800人いる東部地区の人口は1,900人ほどになることが予想されます。その規模のエリアでの暮らしをどう作っていくか。これは、花の村として持っておかなければならない視点です。人口が今より確実に減る中で、これまでと同じことはできなくなっていきます。それでも、みんなが楽しく暮らしていくためには何が必要なのか。そんなことを考え続け、人口が減っても必要とされる事業所であり続けること。それが花の村の役割だと考えています。

【ばあちゃんビジネスの考え方】

福岡県うきは市に、平均年齢75歳以上のばあちゃんたちが働く会社があります。「ばあちゃんビジネス」と呼ばれるこの取り組みは、とてもユニークな業態で、以前から注目しています。ビジネスとしてもおもしろいのですが、代表の大熊充さんの考え方、つまり高齢者の「働く」をつくるだけでなく「きょういく」と「きょうよう」にも力を入れている点も、とても興味深いところです。「きょういく」とは「今日も行くところがある」こと、「きょうよう」とは「今日も用事がある」ことです。

高齢者が生きがいを持ち、健康的に過ごすためには、行くところがあり、用事があることが大切なのは間違いありません。「きょういく」と「きょうよう」を大切にしたいという思いは、花の村も同じです。ここへ通ってくる人も、ここで生活する人も、花の村に関わるすべての人が「今日も行くところがある」「今日も用事がある」と感じられる場所でありたいと思っています。花の村の事業所が「きょういく」と「きょうよう」の場になれているか、私自身も改めて問い直してみます。

【時間は有限だけど】

「時間があればどこだって徒歩圏内だ」という言葉が好きです。この言葉が好きなのは、「今はできない」ことを理由に、考えることをやめたくないからです。日々みなさんが向き合っている仕事には、締切などさまざまな条件があり、追われるようにこなしていることが多いかもしれません。そうした仕事を確実にやり遂げていくことはもちろん重要ですが、「ここまでしかできない」と上限を決めず、本当に目指したい事業のあり方を考える視点も同時に持っていてほしいと思っています。

もちろん時間は有限で、「時間さえあれば」はとても難しい条件です。それでも、なんでもできそうな気持ちにさせてくれるこの言葉を、ぜひみなさんにも時々思い出してもらえたらと思います。

【さいごに】

6月に入るとすぐに梅雨入り宣言があり、そうかと思ったら雨の少ない天気が続いています。日本の気候が変わってきているとよく聞きますが、そのうち梅雨(梅の実が熟す頃に降る雨)という言葉もなくなっていくのかもしれません。梅雨には麦雨(ばくう=麦が熟す頃に降る雨)、五月雨(さみだれ=旧暦の5月、つまり現在の6月頃に降る雨)といった別名もあります。季節だけでなく、その頃の暮らしまで感じられる素敵な言葉だと思うのですが、こうした言葉がなくなるとしたら寂しいですね。いずれにしても、これからの季節は蒸し暑さが増してきます。水分補給と休息を忘れず、体調管理に気をつけて過ごしてください。

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