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TOPお知らせ 2026年5月

2026年5月

法人内

【気づいた人が動いてくれている話】

ある日のことです。ケアマネージャーのTさんが事務所から外出する際、玄関に入り込んでいた落ち葉に気づき、それを拾って外に捨ててくれていました。ただそれだけの光景ではありますが、こうした小さな積み重ねがあって花の村の事業所はきれいに保たれているんだなと、改めて気づかされました。

環境整備委員のみなさんが、施設周辺の大変な除草作業を計画し、全員に呼びかけて実行してくれています。また、個人で草刈りをして下さっている方もいます。こうしたことが大きな力になっているのは事実ですが、それだけではなく、Tさんの行動のような、一人一人のちょっとした日々の清掃作業が基礎にあるのもたしかです。

足元に落ちているゴミに気づきやすい人、気づきにくい人。気づいたときにすぐ拾える人と、そうでない人。いろんなタイプの人がいることは理解していますが、これからも長く使っていく事業所を、利用する人にも気持ちよく使ってもらえるようきれいに維持するために、こうした小さな積み重ねをぜひ大切にしてください。

【決まった時間の中にも余白はあるか】

以前保育園留学であさりこども園に来ていた子が、こんなことを話してくれたそうです。その子が通っている保育園ではお昼寝は必ずすることとなっているらしく、眠くなくても布団に入って目をつむっているように言われるそうです。その子は全く寝ることができないため、先生が来ると目をつむるようにしている、そんな話でした。お昼寝の有無は保育園ごとに考え方が違うので、それ自体をどうこう言うつもりはありません。ただ、こういう話を聞くと、選択肢のない状態はしんどそうだといつも思います。

「やりたくないな」「今日は違う気分だな」そんなことを思ったとき、その気持ちを出せる余地があるかどうか。「この時間はこのプログラム」「この曜日はこの活動」と決まっている中でも、そこは大きな違いだと思っています。

選択肢を用意することは、間違いなく手間がかかります。でも、その選択肢を用意すること、様々な選択を認めていく先にしか、「ひとりを大切にする」ことの実現はありえません。当たり前に選択肢がある状態を、みなさんで作り続けてもらいたいと思います。

【トヨタの考え方から学ぶ】

トヨタの豊田章男会長が、以前こんなことを話されていたようです。ミドル世代に新車を買ってもらい、それを3年くらいで新しい車に買い替えるようお願いする。そうすると中古市場にたくさんいい車が出てきて、若い人が車のおもしろさを感じる機会が増える。その循環を目指す考えのようです。新車販売メーカーであるトヨタの代表者が、中古車を勧めているのはなかなかの驚きなんですが、この考えはすごく大事だと思います。例えば地方での福祉事業に当てはめてみると、新規利用者の獲得に偏りすぎず、既存の社会資源や卒園・退所後のつながりを再デザインしていく、そんな視点も考えられます。

すでに取り組んでもらっていることもありますが、改めて問い直してみます。

  • 卒園・退所した方が困った時に戻ってこられる仕組みを作れているか。
  • 利用を終えた家族が、次はサポーターやボランティアとして関わってもらえる仕組みを作れているか。
  • 今ある施設や送迎車・空きスペースを、地域の居場所やシェア資源として開放できているか。
  • 制度の外側にある、低いハードルの接点をどれだけ作れているか。
  • さらには、他法人とも協力しながら、地域全体のケアの質を高める役割を担えているか。

トヨタの思考を聞いて、花の村として考えられることはまだまだあると感じています。みなさんが長い時間をかけて作ってきてくれた花の村の資源が、もっと地域に循環していくような、そんな取り組みをみなさんと一緒に模索していきたいと思います。

【さいごに】

日中の気温が高くなる日が少しずつ増えてきました。体が暑さに慣れていないこの時期は、急な気温の上昇に体が対応できず、熱中症のリスクは高まります。夏はまだ少し先ですが、今の時期から注意しながら活動するようにしてください。

 

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