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2026年9月

法人内

【なぜ起きたかを、まず考える】

9月30日に江津高校の1年生7名くらいが花の村に来られ、ケアマネージャーのMさんとの対話を通じて、『「失敗を気にせずチャレンジ」するには、どうしたらよいか?』を学ぶ授業が行われます。花の村は、大切にすることとして「挑戦と創造を積み重ねる」を掲げ、失敗を恐れずにチャレンジすることを推奨しています。その考えのもと、どのような事業が行われているかを見てもらい、Mさんが花の村の思いを伝えてくれることになると思います。生徒のみなさんのいい学びの時間になることを期待しています。

失敗を気にせずチャレンジするために大切なことは何か。そのことを考えさせられる興味深いテレビ番組がありました。御巣鷹山での日航機墜落事故を取り上げた、クローズアップ現代「なぜ真相は埋もれたのか 〜日航機墜落41年の新証言〜」です。そこで紹介されていたのは、事故や不祥事が起きたときの原因究明をめぐる、国際的な基準と日本の仕組みとの隔たりでした。国際的な基準では、再発防止のための原因究明と、誰の責任かを問う捜査とを切り分けて考えます。「誰が悪いか」よりもまず「なぜ起きたか」を明らかにする、という順番です。一方の日本では、責任を問う捜査のほうが先になりやすく、原因究明が後回しになってしまう。これはかなり大きな違いです。

花の村としては、誰が悪いかを追求するよりも、できるだけ早く原因を見つけ、再発防止のための方策を少しでも早く考えて備える方が、利用者にとっても職員のみなさんにとっても、どちらにとってもメリットが大きいと考えています。それをさらに積極的に解釈し、「変化するためのチャレンジにはミスがつきもの」「ミスと改善を重ねることで変化していける」という考えが、「挑戦と創造を積み重ねる」につながっています。私たちも、ミスと改善を丁寧に積み重ねていきましょう。

【ギブが先、テイクが後】

ある講演会で、講師が会場の人にこんな質問をしたそうです。「人から『ありがとう』と言われると嬉しい人」。これには全員が手をあげました。次の質問は「ではここに来るまでに誰かに『ありがとう』と言った人」。これには1割しか手があがらなかったそうです。みなさんは、どうでしょうか?

誰もが「ありがとう」と言ってもらいたいのに、それを人に言っている人は1割しかいない。そう考えると、「ありがとう」と言われないままの人も、かなり多いのではないかと思います。だとすれば、1割の人から言ってもらうのを待つのではなく、まず自分から言う側に回る。それが、「ありがとう」と言ってもらえる人になるための唯一の方法だと思います。

社会の原則はギブアンドテイクだと思っています。与えることによって、自分も受け取ることができる。このギブとテイクは並列ではなく、ギブの次にテイクがあるという、順番の話です。

花の村の仕事も同じです。利用者さん、子ども、保護者に満足してもらえるものを提供する。そのことで対価をいただき、事業が成り立っている。福祉の仕事を損得のように語るのは好きではありませんが、それでも、ここでもギブが先だということは変わりません。

「ありがとう」と言い合える関係も、利用者さんや子どもが喜び、花の村の事業が続いていく状態も、待っていて手に入るものではありません。少しでもいいものを提供し続けること。それが花の村を動かし続ける力になると考えています。

【さいごに】

昨年までと違い、思いのほか過ごしやすい9月になりました。朝夕はかなり涼しくなっています。そんな中でも、各地では大きな災害や災害級の気象が続いています。防災の日は終わりましたが、いつ何が起きてもおかしくない状況は変わりません。事業所の備蓄や連絡手段の確認などと合わせて、自宅の備えも見直す機会にしてみてください。

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