
【子どもを守るために】
12月25日の「こども性暴力防止法」の施行に備えて、花の村では就業規則に、性暴力に対して厳格に対応することを明記しました。こども園、児童クラブ、放課後等デイサービスなど、子どもに関わるすべての事業所が対象です。法律の内容や性暴力の防止について学ぶための研修もあり、受講が義務づけられているこども園と放課後等デイサービスから進めています。
その研修の最初に、子どもに教育・保育を行う事業では、指導などを通じて強い立場に立つ「支配性」や、保護者などの目が届かない「閉鎖性」のある特別な関係が生じる、という説明がありました。
研修では、こうした関係の中で子どもを守るには特別な注意が必要だ、という説明でしたが、私は、支配性や閉鎖性は「注意しながら付き合うもの」ではなく、「なくしていかなければならないもの」だと受け止めています。そのような環境の中で、子どもがのびのびと活動できるはずがありません。性暴力に限らず、さまざまな問題につながってしまうものだからこそ、それがなくなるよう強く意識しておく必要があります。
これは子どもに関わる事業所だけの話ではありません。高齢者介護の現場でも、利用者さんとの関係の中で同じことが起こる可能性はあります。研修のはじめにこうした話があり、私たちの仕事の責任について、あらためて考えさせられました。
【外の目を持つ】
先日、介護現場のDX化の先進事例を学ぶため、都内の施設を視察させてもらいました。取り組みは大変刺激的で勉強になりましたが、それ以上に、ほかの施設を見て、そこから自分たちを見つめ直すことの大切さを感じる機会になりました。
社会の変化に合わせて、花の村も変わっていく必要があります。そのためには、外の人の意見を聞くこと、自分たちが外に出かけて、そこで見たものを手がかりに自分たちを見ることが欠かせません。
仕事以外でも、いつもの場所から離れて、いつもと違う感覚を味わうことには意味があります。外からの目を自分の中に持っておく。そのために、意識して外を見る。そんなことを、今回の視察で強く感じました。
【「ひとけ」をつくる】
コンビニが今ほど当たり前でなかった頃、なぜ雑誌の立ち読みを許していたのか、という話を聞いたことがあります。雑誌売り場は入口近くの窓際にあり、店内が明るいので、立ち読みする人の姿が外から見えるようになっていました。そうすると、深夜でも「誰かいる」とわかるので、ふらっと立ち寄っても安心して入れたそうです。その積み重ねで、「コンビニは安心して入れる場所」という認知が広がっていったという話です。「ひとけ」をうまくつくり出した例だと思います。
江津市のように人が減っていく地域では、人は少なくても、そこにいる人たちが楽しそうに過ごしている様子が、外から見える・感じられることがとても大事になってきます。もりハウスには小学生がときどき立ち寄ってくれるようになりましたが、その姿が外から見えることで、「ここは安心して使える場所なんだ」と伝わっていくはずです。事業所の活動を施設の外からも見えるように工夫する、積極的に外へ出かけていく。そうした「ひとけ」をつくる演出は、これからますます重要になると考えています。
そして、外から見える場所であることは、最初に書いた閉鎖性をなくすことにもつながります。「ひとけ」をつくる。「ひとけ」を見せる。そんな視点から、今の事業所のあり方を見直してみてください。
【さいごに】
朝晩はすっかり涼しくなり、日中との気温差が大きい季節になりました。体調を崩しやすい時期ですので、気をつけて過ごしてください。秋は外に出かけるのにも気持ちのよい季節です。いつもと違う場所に足を運んで、新しい感覚を味わってみるのもいいかもしれません。

