花の村のロゴマークは2012年に作られました。法人の考え方をデザイナーさんに話し、施設や取り巻く環境を見てもらった上で、花の村の思いを表現するためにはどんなデザインがいいか考えてもらって完成しました。コンセプトは次の通りです。
一人ひとりが「花」であり、誰もが自らの個性を発揮して、よりよい生活と環境を享受できる場でありたいという願いを込め、花で構成されたロゴマークになっています。
花の中心から広がるグラデーションは、「花の村」で行われる試みが、人や取り巻く環境にもいい影響を与えていくこと、その広がりを表現しています。
花の村はどの事業においても『「ひとり」を大切にする』ことを一番に考えています。関わる全ての人が自らの個性を発揮して生き生きと活動できるよう、その土壌を作っていくことが私たちの仕事です。そしてその仕事が地域にも影響を与えていくこと、地域を活性化させていくことも目指しているところです。地域に支えられて成り立っている事業であるため、地域に貢献していくことは欠かせません。
1999年8月23日に誕生した社会福祉法人花の村の事業理念は、創業当初から「仕事(利用者の満足を実現すること)を通じて地域(生活、家庭)を創造し活性化する」です。これこそが花の村がこだわっているところで、たとえ事業が順調だったとしても、結果として地域に貢献できなければ事業の方向性は間違っていると判断します。地域貢献につながる事業の形はどんなものなのかを考えないといけませんし、地域の状況が変化するとそれに合わせて事業も変わっていかないといけないわけです。難しいですね。
では花の村がどうやって地域に貢献するか?ですが、強みを最大限に発揮していくことが基本姿勢となります。そのためには強みを明確にする必要があるため、6名の職員に話し合ってもらいました。そこで整理されたものが以下になります。
〈ごちゃまぜの良さ、世代間交流による化学反応が期待できる〉
〈花や自然を感じながら生活できる〉
〈非日常の体験ができる〉
〈ごちゃまぜの良さ、世代間交流による化学反応が期待できる〉
こども園だけでなく児童クラブや様々な介護事業があるため、0歳から100歳まで幅広く交流することが可能です。子どもと高齢者が交流することでお互いに刺激を受けます。保育単体、介護単体では生まれることのない化学反応が期待できる、それが花の村の良さです。
〈花や自然を感じながら生活できる〉
とにかく自然環境は豊かにあります。その自然を「ただそこにある」だけで終わりにするのではなく、積極的に活用しています。植物や生物に触れたり季節による変化に触れることで、私たちは様々な感情を持つことになります。私たちにはどうすることもできない脅威があるのも確かですが、そんなことも含めて自然に生かされていると感じながら生活できるのは、この土地ならではのことです。
〈非日常の体験ができる〉
非日常というと少し大げさではあるのですが、家庭では(日常では)体験できないことがあるのも事実です。世代間交流もそうです。社会の変化によって地域ぐるみで0歳から100歳までが関わる機会は減ってきています。近い年代の関わりすら減っているかもしれません。ですが花の村にはそれがあります。また、非常に特徴的なものとして「花の村温泉」があります。花の村の利用者のみではありますが、温泉を楽しんでもらっています。これも非日常の体験と言っていいでしょう。
これらの強みをもっと発揮していくことによって、花の村と関わる人の日々をより楽しいと思えるものにしていきたい、地域にとって必要な場になっていきたいと考えています。花の村に関わることで自分らしく活動し生活することができるようになってもらいたいですし、そのことが地域にいい影響を与えていけるようになりたいと考えています。花の村のロゴマークを見て、そんな思いを感じてもらえると嬉しいです。
理事長 相山慈