〇新型コロナの影響を受けて休所などの対応を余儀なくされた昨年度までとは違い、感染対策を行いながら今まで制限されてきた活動を開始していく年度になります。利用者、子どもの健康管理を十分に行いながら、一人ひとりが生き生きと活動できるようサポートしていきます。
◯介護保険改正の情報を収集し、改正後に向けた対策を立てることが求められます。社会全体で高齢者の介護を行うことが難しくなってきていて、そのことを踏まえた改正が予想されます。自己負担の割合が増え、就業人員が減少していることによる配置基準の変更や業務効率化への動きなどが考えられます。花の村が介護事業を継続していくためにも、早めに情報収集を行って対策を立てていきます。
◯少子化対策は親への支援だけでなく、社会全体で全ての子どもを育てていく取り組みを進めていく必要もあるため、そのための動きが今後は進んでいくと思われます。制度化されるのはまだ先のことになるでしょうが、全ての子どもを受け入れることができる公的な施設としての役割をどのように担っていくかを、こども園、放課後児童クラブで検討していきます。
◯物価や光熱費の高騰が続き、経営に大きな影響を与え続けることが予想されます。支出を抑える取り組みも必要ですが、全ての業務の見直しを行い効率化することが欠かせません。花の村としてはまず調理業務の見直しを柱として改善を進め、他の業務についても見直しを進めていきます。
◯以下は2030年までの長期の目標として、7つの項目をあげました。現在の課題に取り組みつつ、未来のあり方に向けて、花の村全体で取り組んでいきます。
①既存事業及びサービスの見直し
主に江津市東部地域で食の確保の手段を増やし、食の心配のない暮らしを作っていくために調理業務の見直しを行います。
・配食サービスセンターの運営方法の見直し
・法人内の調理業務の集約に向けて検討を開始する
②新規事業の開発
地域にある公的機関としての役割を見直し、全ての人を対象とした取り組みに着手します。
・全ての児童の放課後が充実するような活動を放課後児童クラブから発信する
・地域の中に学校以外の居場所を作る
③法人の強みの確認、広報
花の村の強みを再確認しつつ、事業内容についての認知度を上げていきます。
・広報誌「ハナハナ新聞」の更なる充実を図る
④ICTの積極的な導入
現在行っている業務を軽減し、できていなかったことを実践するために、積極的にICTを活用します。
・現在導入しているシステムを積極的に活用する
・書類のデータ化を引き続き進める
⑤地域とのより良い関係の構築
地域と共に福祉のまちを作っていけるよう、地域の人との接点を増やしていきます。
・地域の方との積極的な交流再開を検討する
・キッチンカー等の拠点としての機能を果たす
・江津工業高校と地域のベンチを共同開発する
⑥新たな働き方の提案
時代の変化に応じて多様な働き方ができるよう、花の村としてサポートしていくメニューを検討します。
⑦福祉を担う次世代の育成
福祉の仕事はそれを担う人にかかっているため、若い人に関心をもってもらう取り組みを継続していきます。
・地域の小中学校の生徒に福祉の仕事を知ってもらう
・高校生に対して福祉の仕事を説明する活動を継続する
・実習生の積極的な受け入れを継続する
【事務】
◇既存事業及びサービスの見直し
*調理業務の見直しに伴い、会計業務の見直しを行います。
*電気代やガス代、食材費の高騰による費用の増は安定したサービス提供に支障をきたし
ます。対前月、対前年比較など会計上の情報を事業所に提供するなど節電、節約の取り組
みをさらに充実します。
◇新たな働き方の提案
*働き方改革や時代の変化に応じて、多様な働き方のサポートやメニューの検討に伴い法人としての諸規定の改正等を検討していきます。
・兼業、副業の制限の見直し
・フレックスタイム制度、短時間勤務制度
・定年退職制度
【デイサービスセンター 合歓の郷】
◇地域とのより良い関係の構築と、福祉を担う次世代を育成する取り組み
*コロナ渦で中止していた地域との交流行事を再開します。
・こども園との交流 ・ボランティアの受け入れ ・さんま焼きなど
・在宅介護支援センターと連携し介護教室等の実施
*福祉の仕事に興味を持ってもらう取り組みをします。
・地域の小中学校へ出前講座を行います。(社会福祉協議会・居宅とコラボ)
・実習生を受け入れるための発信をし(ポリテクカレッジ等)、受け入れ態勢も整え
ます。
【ヘルパーステーション 合歓の郷】
◇既存事業及びサービスの見直し
*介護保険外サービスの定着と提供サービスの見直しをします。
*利用者さんに質の高いサービスが提供できるように、ヘルパー間での情報共有や困難事例等サービス提供責任者を中心に検討します。
*利用者さん、職員の健康観察と感染症対策を継続します。
◇福祉を担う次世代の育成
*在宅介護支援センターの取り組みと連携して、地域の小中学校の生徒に福祉の仕事について知ってもらう機会を作ります。
【グループホーム 合歓の郷(さと・やかた)】
◇既存事業及びサービスの見直し
*利用者さんの出来ることは継続していきながら、安全安心に生活ができるように見守り、介助していきます。
*利用者さんはもちろん、職員間でのコミュニケーションを深めることで情報共有をし、より良い介護につなげます。
◇地域とのより良い関係の構築
*地域の方との避難訓練を実施します。(地域の協力体制の再確認と避難訓練の実現)
*地域活動の再開状況を見ながら、感染対策も継続しつつ、地域活動に参加します。
*これまで外出が少ない利用者さんも誘って、買い物や畑、ドライブ等の活動を継続してい
きます。
【在宅介護支援センター 合歓の郷】
◇福祉を担う次世代の育成
*地域内の中学校で開催されている「地域に暮らす高齢者」という授業に引き続き参加するとともに、「福祉・介護」という部分についても、発信をします。
◇地域とのより良い関係の構築
*自主事業に参加される方の拡大により、より良い関係の構築へつなげます。
(デイサービスとの共同開催)
*令和4年度は新型コロナの影響により開催できなかった、オレンジカフェの開設をしま
す。
【配食サービスセンター 合歓の郷】
◇既存事業及びサービスの見直し
*法人内の調理業務の集約に向け、
・配食サービスセンター合歓の郷として、デイサービスセンター合歓の郷への昼食、グループホーム合歓の郷・合歓の丘の夕食調理を行います。
・既存施設、設備の見直しについて検討します。
・法人内調理部会を設け、利用者さん個々にあった献立の検討や集約に向けての検討をします。
【グループホーム. 小規模多機能型居宅介護 合歓の丘】
◇ICTの積極的な導入
*既存のシステム(ほのぼの)の有効的活用により、事業所内でのデータの「見える化」を行い、事務、業務の軽減を図ります。
◇新規事業の開発
*合歓の丘の利用者への新たな提供プログラムを検討します。検討にあたり、高校生や中学生など事業者とは違う視点で利用者や地域との関わりについてプレゼンしてもらえる場を作ります。
◇法人の強みの確認、広報・福祉を担う次世代の育成
*SNSの活用により、合歓の丘の情報を発信します。より多くの人に介護に興味を持ってもらい、体験や見学を積極的に受け入れます。
【あさりこども園】
◇新規事業の開発
*地域にある公的機関として、地域の子どもたちに対し、学校以外の居場所をつくります。小学校一年生からを対象に、一日保育士体験(食事つき)やeスポーツ体験を定期的なイベントとして実施します。
◇既存事業及びサービスの見直し
*一時保育をもっと利用しやすいようにします。
子育て支援センター(わくわく広場)を利用される方に、一時保育1回無料お試し体験や食事体験券(要予約)を配布するなど利用するきっかけをつくります。
*子育て支援センターで妊婦の方を対象にしたイベントを増やし、園の子どもの姿を伝える機会も持ち園のことを知ってもらい、選ばれるこども園を目指します。
【さくらこども園】
◇法人の強みの確認、広報
*コロナで希薄になっていた高齢者施設、児童クラブとの交流を再開していくことを検討します。今までやってきたことと今できることを見直し、法人の特徴でもある多様な世代との関わりができる園としての発信もしていきます。
◇ICTの積極的な導入
*紙ベースで行っている物のデータ化、重複している作業はないか見直しを行い、業務の軽減化を図ります。
◇既存事業及びサービスの見直し
*一時保育の受入れを積極的に行います。赤ちゃん訪問や在宅親子のイベント等で一時保育についてお知らせをし、保護者のリフレッシュへの支援を行います。
*園見学者に対し、コース別に金額設定を設けます。自園の説明や情報に対して価値を見出し、保育の質を高め合う仲間が増えるよう期待します。
【放課後児童クラブ】
◇新規事業の開発より
*育成支援の為に企画した内容を、放課後児童クラブ利用児童だけではなく、放課後を過ごす全ての児童と共有ができるようにしていきます。地域で活躍する方々と放課後児童クラブが関わりを深め、児童と地域が繋がる場を用意することで、全ての児童の健全育成に関わっていける仕組みづくりに取り組んでいきます。
◇新たな働き方の提案より
*多種多様な働き方をする職員等、個々の置かれた状況に合わせて継続して働くことができる様、現在の業務を再度見直し分担をして仕事が行えるようにします。
*緊急時にも業務が継続して行えるよう普段から他施設との連携を深め、職員同士が協力し補い合うことでそれぞれの生活を支え合います。
【居宅介護支援事業所 合歓の郷】
◇地域とのより良い関係の構築
*地域資源(地域のボランティア団体、活動等)の把握とともに、元気な在宅生活が行われるよう提案を行うことで、より良い関係を構築します。
*地域、個人に必要なサービスの提案を行い、より住みやすい地域になるようにしたい。
【サービス付き高齢者向け住宅 もりハウス】
◇地域とのより良い関係の構築
*散歩コースの整備を検討していきます
(地域の方の協力のもと、元気に過ごしていただける生活空間の創造)
*認知症オレンジカフェの開催、定着を目指します
(地域の方に開かれた交流スペースとして機能の充実)
◇ICTの積極的な導入
*WIFI設備をさらに積極的に活用します
(入居者様にWIFI環境利用のお手伝いをし、より生活しやすい空間の提供)